ファイナリストFinalist

DBJ女性新ビジネスプランコンペティション

株式会社WATALIS
(受賞当時は一般社団法人WATALIS)
代表取締役

引地ひきち

めぐみ

宮城県

DBJ女性起業震災復興賞

  • 第3回DBJ女性新ビジネスプランコンペティション
  • サービス
  • プロダクト
事業概要

中古着物地によるリメイク雑貨製造販売事業
~感謝を包む手仕事でグローバルブランドを創る~

引地恵

PROFILE

宮城教育大学大学院卒業。大日本印刷株式会社勤務を経て宮城県亘理町職員となり、社会教育主事・学芸員として地域づくりや民俗調査に関わる。2012年3月に退職し亘理町に一般社団法人WATALISを設立。地域に受け継がれる返礼文化や感謝しあう価値観・縫製技術をものづくりを通して世界に発信し、亘理発のグローバルブランドを創る。亘理町史民俗編調査・執筆者。平成26年度内閣府地域活性化伝道師。平成25年復興庁主催REVIVE JAPAN CUP 大賞、eco japan cup 入賞。

ビジネスモデル

東日本大震災の被災地域である宮城県亘理町において、崩壊した地域コミュニティの再構築と、就労に制約のある女性たちが自らの持つ技術を活かし、より輝ける人生を歩むためのフィールドづくりを行う。

全国から寄せられた着物地を地域の女性たちの手で加工し、リメイク雑貨商品を企画・製造・販売。地域に受け継がれてきた文化や人々の思いを商品という形にし、さまざまな世代の女性たちがその製作者となることで、地域社会が潜在的に持つ高齢者の知恵や縫製技術などの人的パワーを掘り起こし、次世代に受け継ぐ。

また、箪笥に眠る着物地を素材とした商品作りを通して、リサイクル素材の価値を高めて再び市場に投入する「アップサイクル文化」を醸成するとともに、繊維のリサイクル率向上を図る。『みやぎらしい女性の就労モデル』を創り出し、女性たちが自らの手で地域課題を解決。地域住民が主体性を持ち、復興を目指す推進力とする。

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受賞後

中古着物地のアップサイクルと伝統文化の融合
手でつくるグローバルブランド

中古着物地によるリメイク雑貨商品の企画・製造・販売。箪笥に眠る着物地を地域の女性達の手で加工し、価値を高めて再び市場に投入する「アップサイクル文化」を醸成し、繊維のリサイクル率向上を図っています。

受賞により、社会的信頼度が大きく高まり、アイリスオーヤマ株式会社とのコラボレーション商品の発売や高級旅館「ホテル佐勘」での常設販売にも繋がりました。DBJからの温かい応援が励みになり、精神的にも支えられた1年でした。メンタリングでは、ミッションの見直しや戦略構築、知財関係の指導を頂きました。おかげさまで、2015年5月15日に株式会社WATALISを設立。事業奨励金は、会社設立や商標登録、販売事業における在庫・販売・売上管理システムの導入、実店舗の移転など、企業としての基盤整備に活用しています。

今後は、女性ファッション誌での通販にもチャレンジするなど、ブランド価値を高める取り組みを行っていきます。

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