ファイナリストFinalist

DBJ女性新ビジネスプランコンペティション

株式会社気仙沼ニッティング
代表取締役

御手洗みたらい

瑞子たまこ

宮城県

DBJ女性起業震災復興賞

  • 第3回DBJ女性新ビジネスプランコンペティション
  • プロダクト
  • アパレル
事業概要

気仙沼を拠点とし、ハイエンドな手編みの
セーター・カーディガンの企画・製造・販売を行う事業

御手洗瑞子

PROFILE

東京大学経済学部卒業。経営コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニー東京支社にコンサルタントとして勤めた後、2010年にブータン政府初代首相フェローに就任。ブータンの経済的自立を目指して、観光産業の育成に従事する。東日本大震災をきっかけに帰国し、2012年6月より気仙沼ニッティングプロジェクトを開始。2013年6月に株式会社気仙沼ニッティングを設立し、代表取締役社長に就任する。東京生まれ。

ビジネスモデル

東日本大震災をきっかけに創業し、気仙沼を拠点に手編みのセーター等の企画・製造・販売を行う。

一時的な復興需要が去った後も持続的に地域に収益をもたらし、働く人が「誇り」を持てる産業となるべく、設立当初より「ハイエンド・ブラント」として事業展開している。遠洋漁業の港町である気仙沼では伝統的に、漁師のセーターを編む等の習慣があったため「編む」という行為に親しく地域文化との親和性の高い事業。

気仙沼の編み手が編むオーダーメイドのカーディガンやプレタポルテのセーターを販売しており、価格帯は7~15万円程度。「一生ものの服がほしい」「子どもにまで継げる服がほしい」というお客さまからの注文が多く、生産できる量を超えた注文を頂いているため、商品は抽選販売・先着販売の形式をとっている。また「気仙沼に親戚ができたみたい」と編み手との交流を楽しみ、気仙沼までいらっしゃるお客さまも多い。

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受賞後

気仙沼を拠点に
ハイエンドな手編み製品を企画・製造・販売

私たちは、宮城県気仙沼市を拠点に手編みのセーター等の企画・製造・販売を行う会社です。遠洋漁業の港町である気仙沼では、漁師のセーターを編む習慣があったため「編む」という行為が身近でした。「一生もの」として着られるニットを編み、お届けすることで、働く人が「誇り」を持てる仕事をつくり、継続的に地域に利益を還元していくことを目的としています。将来的には世界に尊敬される「未来の老舗」になることを目指しています。

事業奨励金は、気仙沼における実店舗の改築・英語版ウェブサイトの構築・ショートムービーの作成に充当しました。特にインターネット販売が中心であった弊社にとって、実店舗を持ったことの意味は大きく、顧客が編み手に会える機会が増え、より深い世界観をつくることができるようになりました。また、メンタリングを通して大手百貨店など重要なネットワークをご紹介いただき、オーダー会の開催等につながりました。

100年後も200年後もお客さんと働く人の双方を幸せにし続けられる「老舗」となることを目指しており、今はその基礎づくりの段階にあります。そのために、常にいい商品を生み出せるよう、編み手・マネジメントともに体制強化に注力しています。

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