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設研現代問題セミナー

都市のためのAIと哲学

日時 2023年10月25日 (水) 14:00~15:30
会場/形式 Zoom / オンライン形式
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登壇者
三宅 陽一郎

三宅 陽一郎

 東京大学生産技術研究所 特任教授
 株式会社スクウェア・エニックス AI部  ジェネラル・マネージャー リードAIリサーチャー

概要 私たちはいま、人工知能が生活や社会のさまざまな場所で使われる時代に生きています。検索エンジン、機械翻訳、画像や音声の認識、動画や商品のレコメンド、自動運転、ゲームAIはその一例です。ただし、何らかの用途に特化したアルゴリズム(課題解決法)という段階に留まっており、人工知能はまだ「知能」以前の幼年時代にあるともいえます。では人工知能がその名にふさわしい存在となるには何が必要でしょうか?東京大学生産技術研究所特任教授の三宅陽一郎先生は、著書『人工知能のための哲学塾』にて、「人工知能はサイエンス、エンジニアリング、哲学が交錯する分野です。まず知能とは何かを探究するサイエンスであり、そして知能とは何かを問う哲学であり、さらに知能を作ろうとするエンジニアリングです。「知能とは何か」という人工知能の本来の基礎は、人間の究極的な問いの一つなのです。古来から哲学者が何千年と考えて来たことでもあります。おそらく、「知能とは何か」という基礎が完成するときは、人工知能が完成するときです。科学が宇宙とは何かを問うように、人工知能は知能とは何かを問うのです。」と述べておられます。また、AIは個としての知能を超えて、都市全体の知能へと発展しつつあります。ここで、AIとは何か、について哲学的に問い直す必要があります。
今回は、ゲーム業界を牽引する株式会社スクウェア・エニックスのAI技術者でもある三宅先生から、デジタルゲームで培われたAI技術を応用してメタバースと連携したスマートシティの人工知能のデザインを如何に成し得るのかをテーマに、都市のためのAIの技術と哲学の関係性について広くご高見をお伺いすると共に、AIの社会実装が進む時代における哲学や思想的背景について解説いただき、ご講話いただきます。
備考