編集後記 2020年7月号

2020年7月号

饗場 聖子 (あいば せいこ)

一般財団法人日本経済研究所(「日経研月報」副編集長)

政府が昨年末に公表した「レジ袋の有料化を義務付ける制度の運用指針」に則り、スーパーやコンビニエンスストアなどすべての小売店は、今年7月からレジ袋の有料化を開始します。レジ袋の価格は、大きさに応じて3~5円程度。環境負荷の低いバイオマス素材25%以上のレジ袋は有料化の対象外ですが、この配合割合が30%以上のレジ袋を用意するコンビニも有料化するようです。
昨年11月の東京講演会で、日仏異文化マネジメントコンサルタントのヴァンソン藤井由実氏は「フランスではすでにエコバックを持ち歩くことが当然になっている」とお話しされました(月報2020年1月号掲載)。今回のレジ袋有料化を機に、日本も同様の動きになっていくのではないでしょうか。マイバッグ利用等を通じたプラスチックごみ削減は、誰もが参加できる一番身近なSDGs 活動かもしれません。
日経研月報では、今年4月のSDGs 研究センター創設に伴い、今月号の目次からSDGs に関連した論文のタイトル部分に「SDGs マーク」を付しています。今後も幅広い分野でSDGs に関連した論文を掲載していく予定ですのでご期待ください。
これからも、賛助会員の皆様へのサービス向上を目指して誌面を充実させていきますので、引き続きご支援を賜わりますようお願い申し上げます。

著者プロフィール

饗場 聖子 (あいば せいこ)

一般財団法人日本経済研究所(「日経研月報」副編集長)