編集後記 2025年8-9月号
2025年8-9月号
ここ数年、小学校でも「キャリア教育」が必修化され、子どもたちが働くことについて考える機会が増えています。“何になりたいか”よりも“自分をどう活かすのか”という方向に、視点が少しずつ広がり始めているようです。
ビジネスの現場でも、「定年70歳」や「リスキリング」、「ジョブ型雇用」という言葉を目にする機会が増えました。生成AI の急速な普及に加え、人口減少という構造的な課題も背景にあり、働き方や価値観が一気にアップデートを迫られている感があります。企業側が人材の価値や育成のあり方を見直す機運も、確実に高まっています。
今回の特集「人的資本で未来を紡ぐ」では、企業や組織が人的資本をどう活かすのか、そのヒントを多角的に探っています。特集で人的資本を取り上げるのは、今回で3回目になります。今回は、より企業の現場での実践に焦点を当てました。有識者の方の提言からも、これからの人材戦略に求められる視点が窺えるかと思います。ぜひご一読いただき、未来を紡ぐきっかけにしていただければ幸いです。